武者小路実篤の略歴

武者小路 実篤(むしゃのこうじ さねあつ、1885年(明治18年)5月12日 – 1976年(昭和51年)4月9日)は、日本の小説家・詩人・劇作家・画家。貴族院勅選議員。
姓の武者小路は本来「むしゃのこうじ」と読むが、後に「むしゃこうじ」に読み方を変更した[1]。しかし、一般には「むしゃのこうじ」で普及しており、本人も誤りだと糺すことはなかったという。
仲間からは「武者」(ムシャ)の愛称で呼ばれた。文化勲章受章。名誉都民。日本芸術院会員。贈従三位(没時叙位)。

武者小路実篤の名言・座右の銘

この道より、われを生かす道なし。この道を歩く。


生き抜く力こそ、生命の生きたる印である。進歩して止まぬものを生命は持っている。そこに生命の神秘はある。生きる喜びは生命が燃えて進歩してゆくのだ。


尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは心配せず、自分の力のないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である。


1から1をひけば零である。人生から愛をひけば何が残る。土地から水分をとれば砂漠になるようなものだ。


恋愛は性欲とは違って、唯一の相手を求める。性欲だけなら結婚は不必要だ。性欲は相手を尊敬しない。


友情の価値は、両方が独立性を傷つけずに付き合えるという点にあるのだ。


馬鹿な者は、独身の間は結婚したときのよろこびを空想し、結婚すると独身のときのよろこびを空想する。


人は死ぬ瞬間までも、もしかしたら助かるかもしれないと空想し得る力を与えられている。