「以下」と「未満」の違いとは?
「以下」と「未満」は数量の範囲を表し、基準点に対して小さいことを表す言葉です。
示される基準点の数値を「含む」か「含まない」かで使い分けます。
すなわち、「対象となる数字を含むのか含まないのか」ということです。
「以下」と「未満」の具体例
もう少し、具体的に説明しますね。
「以下」は、その数を含むそれより小さい数。
記号で表すと、「以下」は「▢≦基準値」と示します。
(例)
8以下の整数の場合、8よりも小さく8は含む。
0、1,2,3,4,5,6,7≦ 8となります。
「未満」は、その数を含まずそれより小さい数。
記号で表すと、「未満」は「▢<基準値」と示します。
(例)
8未満の整数の場合、8よりも小さく8は含まない。
0、1,2,3,4,5,6,7< 8となります。
「以下」と「未満」の日常生活での利用例
それでは、日常的によく使われる「以下」「未満」をいくつか紹介しますね。
・課長以下5名で、会議に出席します。 (課長を含めて5名)
・家賃10万円以下のマンションを探しています。 (10万円まではOK)
・日本の経済規模は、韓国の半分以下になります。
・18歳未満の方は、保護者の同意が必要です。 (17歳までは同意が必要)
・こちらのクラスは、3歳未満の児童です。 (0,1,2歳の児童)
・数学の試験は、80点未満は不合格となります。 (80点~は合格)
この以て非なる「以下」「未満」の言葉は、さまざまな場面でよく使われます。
また「3万円以下の罰金」など、法律用語に使われることの多い表現でもあります。
正しい意味を理解し、使い分けることは非常に重要です。