「定規」と「ものさし」の違い

文房具として見た目がよく似ていて、区別がつかない定規とものさし。
学生時代に「定規」や「ものさし」を、使った人は多いと思います。
でも、この2つの違いはあまり理解されていないようです。

それでは、特徴や違いについて説明致します。

定規

筆記用具やカッターを使って、直線や曲線・角を引いたりカットしたりする道具のことです。
ギリシャ時代から、使われていた記録があります。

定規の種類

  • 三角定規:平行線や垂直線・角度の付いた線を引くために使われる
    直角三角形(90度・60度・30度)と二等辺三角形(90度・45度・45度)
    の2枚セットになっている
  • 直線定規:直線を引くために使われる
  • 円定規:テンプレートにさまざまな大きさの円が、くり抜かれていて円を描くために使われる
  • T定規:T字型の定規で、平行線や垂線を引くために使われる
  • ひらがな文字定規:文字を書くために使われる
  • 数字定規:数字を書くために使われる
  • 雲形定規:引きたい曲線にあった部分を選んで曲線を引くために使われる
  • 平行定規:航海士が海図に、平行線を引くために使われる
  • 定規の特徴

  • さまざまな形状のものがあり種類が多いです。
  • ものの長さを測るための「0」の位置は、少し離れた所にあります。(ペンやカッターを、目盛りが0の場所にあてがいやすいように)
  • 材質

    ・合成樹脂
    ・アルミニウム
    ・ステンレス
    ・竹
     ※ 定規にカッターを当てて使うので、傷が付きにくい素材です。

    ものさし

    ものの長さを測るために、目盛りが付いた細長い板状の道具のことです。
    人類が最初に使い始めた計器と言われています。

    ものさしの種類

  • 直尺:直線状(板、棒)のもの
  • 巻尺:テープに目盛りを付けて、巻き取れるようにしたもの
  • 折尺:折り畳み式の木製のもの
  • 種類は、豊富ではありません。

    特徴

  • ものの長さを測るための「0」の位置は、先端にあります。(物にあてがった時、きちんと端から計測できるように)
  • 端から端まで、ぎっしりと目盛りが付いています。
  • 材質

    ・プラスチック
    ・スチール
    ・竹

    違い

    定規とものさしの大きな違いは、使う用途にあります。
    定規は直線や曲線を引く時に使い、ものさしは物の長さを測る時に使います。
    使用目的に合わせて使い分けることが、作業をするにあたって効率をアップさせます。