稲盛和夫の略歴

稲盛 和夫(いなもり かずお、1932年(昭和7年)1月21日[2] – )は、日本の実業家。京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者。公益財団法人稲盛財団理事長。「盛和塾」塾長[3]。日本航空名誉会長。

稲盛和夫の名言・格言・座右の銘

常に原理原則に基づいて判断し、行動しなければならない。
原理原則に基づくということは、人間社会の道徳、倫理といわれるものを基準として、
人間として正しいものを正しいままに貫いていこうということだ。
人間としての道理に基づいた判断であれば、時間や空間を超えて、どのような状況においても受け入れられる。


新しい事業を始める際に、もっとも重要なこと、それは自らに「動機善なりや、私心なかりしか」と問うことだ。
動機が善であり、実行過程が善であれば、結果を心配する必要はない。
ものごとに筋が通っているか、すなわち道理に適っているかどうかを判断するためには、
単に論理的に矛盾がないかということだけでなく、それが人としてとるべき道に照らし合わせて、不都合がないかという確認が必要だ。


人はインスピレーションを外に求める。
しかし私は、内に求める。
自分が今やっている仕事の可能性をとことん追求して、改良を加えていくと、想像もつかないような大きな革新を図ることができる。
創造というのは、意識を集中し、潜在意識を働かせて深く考え続けるという苦しみの中から、ようやく生まれ出るものだ。
決して単なる思いつきや生半可な考えから得られるものではない。


異なった環境で育った人々の心を結びつけるには、
世界中の人々から信頼や尊敬、共鳴や感動を得られる普遍的な経営理念がなければならない。
そのような経営理念を世界各地の従業員が共有してこそ、文化の壁を越え、一体となって事業を推進できるのではなかろうか。


創造的な領域では、基準とするものがない。
真っ暗闇で嵐が吹きすさぶ海原を、羅針盤も持たず航海していくようなものだ。
そのような創造の領域では、自分自身の中に羅針盤を求めて、方向を定め、進んでいかなければならない。


買収や合併とは、全く違う文化の違う企業が一緒になることであり、企業間の結婚のようなものである。
したがって、最大限相手のことを思いやる必要がある。


商いの極意は、お客様から信用されることだと言われている。
もちろん、信用は商売の基本だが、さらに信用の上に「徳」が求められ、お客様から尊敬されるという次元がある。
尊敬まで達する、お客様との絶対的な関係を築くこと、それこそが真の商いではないだろうか。


いい商売、悪い商売があるのではなく、それを成功に導けるかどうかが重要。
屋台を大きなフランチャイズチェーンに発展させる人もいるし、十何年屋台を引いても財産を残せない人もいる。


早く言えば売上から費用を引いたものが利益だから、売上を最大にして経費を最小にすればいい。
そうすればいろいろな種類の利益もすべて問題なく増える。


会社が大きくなってから(会計や社内)システムを作るのではなく、
小さいころからしっかりしたシステムを作ったから京セラは大きくなれたし、大きくなっても大きな問題が起きなかった。


アメーバ経営では、自分さえよければいいという利己的な考え方で行動するのではなく、
会社全体の発展のため、全アメーバ、全従業員の力を結集することが求められているのである。