土光敏夫の略歴

土光 敏夫(どこう としお、1896年(明治29年)9月15日 – 1988年(昭和63年)8月4日)は、昭和時代の日本のエンジニア、実業家。
石川島重工業・石川島播磨重工業 社長、東芝 社長・会長を歴任、日本経済団体連合会第4代会長に就任し、「ミスター合理化」として土光臨調でも辣腕を振るった。他方、橘学苑の理事長、校長を創設者の母から引き継ぎ、「メザシの土光さん」としても親しまれた。
位階勲等は従二位勲一等(勲一等旭日桐花大綬章・勲一等旭日大綬章・勲一等瑞宝章)。岡山県名誉県民[1]、岡山市名誉市民[2]。次男の土光哲夫は東芝タンガロイの元役員。



土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 決断はタイムリーに成せ

60点主義で即決せよ。
決断はタイムリーに成せ。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 率先して行動する

じゃあ経団連をやめて暇になるから、僕が行くよ。
僕のほかにも会社を辞めて植木屋のアルバイトをやっている人がいるから、2、3人連れて行く。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 常に将来へのビジョンを描け

常に将来へのビジョンを描いておけ。
それが人々に希望を植え付ける。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 相互信頼を本物にするために

相互信頼を本物にするため、まず自分が他から信頼される人になる。
信頼される人になるためには、どのような行動基準が求められるのか。
この五カ条はわかりきったことかもしれない。
しかしわかりきったことが、なかなか行えないのである。
 一、相手の立場になって物を考える
 一、約束をきちんと守る
 一、言うことと行うことを一致させる
 一、結果をこまめに連絡する
 一、相手のミスを積極的にカバーする

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 賃金と仕事の関わり合いについて

「仕事の報酬は仕事である」とは、藤原銀次郎さんの言葉である。
賃金と仕事の関わり合いについては、いろんな立場からの様々な議論があろう。
けれどもそれらを超えていることは、人間の喜びは金だけからは買えないという一事である。
賃金は不満を減らすことはできても、満足を増やすことはできない。
満足を増やすことのできるのは、仕事そのものだといわねばならぬ。
どんな仕事であろうと、それが自発的主体的に行動できるような仕事になってくれば、
人々はそこから働きがいを感ずるようになるのだ。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | リーダーシップは上へ向かっても発揮されなければならない

上司へのリーダーシップをうまく取れない人が、どうして部下へのリーダーシップをうまくこなすことができようか。
上へのリーダーシップといえば、奇矯というかもしれぬ。
しかし我が国では、あまりにも上下の差別が強すぎると思う。
たしかに、年齢や勤続年数や賃金では上下の差がある。
だが一人一人が担う職能は、横に並んでいると考えたい。
横に並んで切磋琢磨するのである。
このように考えれば、リーダーシップは上へ向かっても発揮されなければならない。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 利益はリスクに対する対価だ

リスクの大きさと利益の大きさは比例するものだ。
リスクが小さければ、誰もがその機会を追及するから、利益も小さい。
逆にリスクが大きければ、得られる利益は大きい。
利益とは、リスクに対する対価だと言わねばならぬ。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 社長はあらゆる計画を必ず実行する責任がある

私はナポレオンのような人物は、あまり好まない。
権力をもってロシアを征服したいとか、アルプスを越えてイタリアを征服したいといった野望を持つのは嫌いです。
僕は覇権を好まないんだ。
社長といえども、命令するなんてことはできないはずだ。
ただ、社長としてはあらゆる計画を必ず実行する責任がある。
業績の見通しと、配当を決めたからには、すべて社長の責任となる。
決めたことに対しては、責任上、私はシビアにならざるを得ない。

土光敏夫の名言・格言・座右の銘 | 同じ失敗を二度と繰り返さないこと

大きな事業でも小さな仕事でも、一つの失敗がそれだけで命取りになることがある。
その失敗にくじけ、しっぽを巻いてしまうからだ。
一回限りの失敗は、実はまだ失敗とは限らぬ。
肝心なことは、ところんまで失敗の原因を見極め、同じ失敗を二度と繰り返さないことだ。
そうすると失敗は成功の母となる。