マララ・ユスフザイの略歴

マララ・ユスフザイ(英語: Malala Yousafzai、パシュトー語: ملاله يوسفزۍ、Malālah Yūsafzay、1997年7月12日 – )は、パキスタン出身の女性。
フェミニスト・人権運動家。ユースフザイやユサフザイとも表記される。2014年ノーベル平和賞受賞。

1997年にパキスタン北部のカイバル・パクトゥンクワ州ミンゴラ(英語版)のスンニ派の家庭に生まれる。マララという名はパシュトゥーン人の英雄であるマイワンドのマラライ(英語版)にちなんで名付けられた。父親のジアウディン・ユスフザイ(英語版)は地元で女子学校の経営をしており、娘のマララは彼の影響を受けて学校に通っていた。彼女は数学が苦手だったが、医者を目指していた。

2007年に武装勢力パキスタン・ターリバーン運動 (TTP) が一家の住むスワート渓谷(英語版)(スワート県(英語版))の行政を掌握すると恐怖政治を開始し、特に女性に対しては教育を受ける権利を奪っただけでなく、教育を受けようとしたり推進しようとする者の命を優先的に狙うような状況になった。2009年、11歳の時にTTPの支配下にあったスワート渓谷で恐怖におびえながら生きる人々の惨状をBBC放送の依頼でBBCのウルドゥー語のブログにペンネームで投稿してターリバーンによる女子校の破壊活動を批判、女性への教育の必要性や平和を訴える活動を続け、英国メディアから注目された。マララは、イスラーム世界における初の女性政府首脳である元パキスタン首相ベーナズィール・ブットーに刺激を受けたと語っている。

一方、アメリカのパキスタンに対する軍事干渉には批判的な見解を示し、2013年10月にアメリカのオバマ大統領と面会した際は、無人機を使ったアメリカのテロ掃討作戦をやめるよう求めた。

2009年、TTPがパキスタン軍の大規模な軍事作戦によってスワート渓谷から追放された後、パキスタン政府は彼女の本名を公表し、「勇気ある少女」として表彰した。その後、パキスタン政府主催の講演会にも出席し、女性の権利などについて語っていたが、これに激怒したTTPから命を狙われる存在となる。



マララ・ユスフザイの英語の名言・座右の銘

英語の名言1

We realize the importance of our voices only when we are silenced.

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私たちは沈黙させられてから初めて声を上げることの大切さに気づきます

英語の名言2

One child, one teacher, one book, one pen can change the world.

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1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペン、それで世界は変えられます

英語の名言3

When the whole world is silent, even one voice becomes powerful.

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全世界が静かな時、たった一つの声でさえ力強くなる。

英語の名言4

If one man can destroy everything, why can’t one girl change it?

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もし一人の男がすべてを破壊できるのであれば、ひとりの少女がそれを変えられない理由はありますか?

英語の名言5

Let us pick up our books and our pens, they are the most powerful weapons.

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本を取り、ペンを手に取りましょう。それが私たちの最も強力な武器です