スナフキンについて

思索を好む放浪者。ハーモニカを吹き、釣りをし、世界中を旅します。身軽に生きて行くことを好むスナフキンの荷物は、リュックサックひとつのみ。必要なものが全て入ったこのリュックサックをもって、どこへでも出かけます。

スナフキンは気楽にすごしながら、人生のいろんな物事を考えるのが好きです。いつもふらっとやって来ては、またどこかへ去って行ってしまう、ムーミン谷の住人の憧れ的存在。特に小さくて臆病な住人の間では、常に注目の的です。 ムーミントロールとは親友同士。ちびのミイは異父姉であり、スナフキンはミムラ夫人とヨクサルの息子です。

スナフキンは、初めて出会う人や、出来事全てに好奇心と暖かい心をもって接します。 ムーミン谷でのムーミントロールと過ごす楽しい時間がとても好きなスナフキンですが、 ムーミン谷 の住人が冬眠に入るころ南へと向かいます。そしてまた、春にムーミン谷へ戻って来ます。

謎に包まれたスナフキンですが、決して人嫌いな訳ではなく、単純に一人旅が好きなのです。行ったことのない場所を探検しては、釣りで運試しをしたり、月明かりの下を歩きさまよったり。根っからの旅好きと言えるでしょう。



スナフキンの名言・座右の銘

たいせつなのは、じぶんのしたいことを、じぶんで知ってるってことだよ。


ねむれ いとし子たち 空は黒く

いくつものように流れ星さまよい

そのゆくえをしらず ねむりて

ゆめを見 さめては ゆめをわすれよ

夜はちかく 大空はさむい

百もの子羊 大空の牧場をさまよう。


ぼくのもちものリストはいつでもできるよ、ハーモニカが、星三つだ。


そんなに制服姿が好きなら、普段着で制服をきていればいいじゃないか。


あの船は、ぼくのまだいったことのない国へいくのさ。


自分のものにしたくなったとたんに、あらゆるめんどうが、ふりかかってくるものさ。
ぼくは、なんであろうと、見るだけにしている。
立ち去る時には、全部、この頭にしまっていくんだ。


昔ある所に、自分の持ち物をとても愛している奥さんがいた。
奥さんは喜びも悩みもなく、働いたり食事を作ったりする必要もなかった。
他の人がどう思うかなんて気にもしなかった。
だけどね、奥さんは、遊び心というものを失っていた。
つまり、とてもさびしい毎日をすごしていたんだ。


じゃあいいや、いっしょにおいで。
そのかわり、こまったことになっても、ぼくはしらないよ。


ぼくはこの目で見ないものは信じない、
そのかわり、この目でみたものはどんなにばかげたものでも信じるよ。


すててしまえよ、ぼくたちには、用のなくなったものだから。


心配するな、うまくいくよ。
しかし、もうちょっと早くあるこう。
今は、いそいでいるんだから。


どっしり、落ち着いて。
考えちゃいけない、からだで、おぼえるんだ。
下を見たら、たおれるぞ。


ぼくにつかまっていれば、だいじょうぶだよ。
ほらね、いま幕があく。


いきるってことは、平和なものじゃないんですよ。


ムーミン谷を、犯罪でいっぱいにしよう!


もうじき、ぼくはまた旅に出るんだ。


さあ、ぼくがこれからいうことを、よくきくんだよ。


感動的だなあ、ぼくは、こんなにすばらしいパパの息子だったって、いまはじめてわかったんだ。
そのうえパパは、まるでもう、ぼくそっくりじゃないか!


あいつ、失敗したのが恥ずかしいのさ。
誇り高い奴だから、一回失敗したら二度とやらないんだろう。


いつも優しく愛想良く、なんて、やってられないよ。
理由はかんたん、時間がないんだ。


海がかえってくるのを、見ていようよ。


みんなにこわがられるようになると、あんなにひとりぼっちになってしまうのさ。


彗星というのはね、ひとりぼっちの星で、気が狂ってるのさ。


ぼく、ムーミンたちのことだって、煩わしく思うこともある。
だけど、彼らとくらしていると、一緒でも、ひとりでいられるんだ。
あんなに何年も、長い夏を、ムーミン谷で過ごしていたのに、ぼくは気づきさえしなかったんだ。
ムーミンたちは、ぼくのこと、ひとりにしておいてくれたんだ。


さあ、みんな、気楽にやろう。
好きな場所へ行っていいんだよ。


あの人たちは、おびえているのさ。


どうしてみんな、ぼくの旅のことを、そっとしておいてくれないんだろう。
むりに語らせられると、ぺらぺらしゃべったが最後、ばらばらになって消えてしまうんだ、それでおしまいさ。
旅のことを思い出したくても、自分のしゃべった声しか聞こえなくなっちまう。


さあ、行こう。
あの人は一人になりたがっている。


『べからず、べからず』と書いてあるたてふだなんか、ぜんぶひきぬいてやるぞ。


彼女、親戚は多いし、知り合いもたくさんいたんだ。
でもね、いうまでもなく
『知りあいがわんさといたって、友だちはひとりもいない』
ってことは、ありうるんだよ。


しかし、うつくしい。
こわくて、うつくしいよ。
いままでだれもここにきたことがないんだと思えば。


なにかためしてみようってときには、どうしたって、きけんがともなうんだ。